• 9月 17, 2026

花粉症は耳鼻科と眼科どっちを受診するべき?症状別の診療科の選び方を解説

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因で引き起こされるアレルギー反応です。

鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、涙目、皮膚のかゆみといった多様な症状が出るため、どの診療科を受診するべきか迷う方も少なくありません。

特に耳鼻科と眼科どっちを受診しようか迷っている方もいるでしょう。

この記事では、花粉症のときに受診すべき診療科の診療範囲と選び方、メリットについて解説します。

花粉症のときは眼科・耳鼻科のどっちを受けるべき?

花粉症のときは眼科・耳鼻科のどっちを受けるべき?

花粉症では、鼻水やくしゃみ、鼻づまりのほか、目のかゆみ、涙目といった多様な症状が出るため、耳鼻科と眼科のどっちを受診するべきか迷う方も少なくありません。

基本的には、症状に応じた診療科選びが適切ですが、それぞれの診療範囲を知らなければ判断も難しくなるでしょう。

ここでは、各診療科の診療範囲を解説します。

耳鼻科の診療範囲

耳鼻科(耳鼻咽喉科)は、鼻やのど、耳を中心に診る診療科です。

耳鼻科は、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、後鼻漏(鼻水が喉に流れ込む症状)などを専門的に診断し、抗アレルギー薬や点鼻薬、ステロイドスプレーなどを用いて治療します。

鼻腔の構造的な問題(鼻中隔湾曲、慢性副鼻腔炎など)を同時に確認できる点が大きなメリットです。

また、花粉症の症状が重い場合にはアレルゲン免疫療法(舌下免疫治療)を実施している耳鼻科もあります。

アレルギー体質そのものの改善を期待できるため、症状で生活の質が下がっているなら、まず耳鼻科の受診を検討しましょう。

眼科の診療範囲

眼科は目の症状を中心とした花粉症に対応します。

花粉症が原因の目のかゆみ、充血、涙目などの診療が可能です。

症状の程度や他の目の疾患(ドライアイ、感染性結膜炎など)との鑑別を行い、適切な点眼薬を処方します。

市販薬ではカバーできない強い炎症には、ステロイド点眼薬や抗ヒスタミン薬入りの点眼薬を使用できるのが眼科の強みです。

また、細かな目の検査を通じて「花粉症だと思ったら別の病気だった」という誤診も防げます。

目の症状が中心、またはコンタクトレンズ使用者で異常を感じる場合は、眼科を受診しましょう。

皮膚科の診療範囲

皮膚科は、花粉が皮膚に触れることで起こる湿疹やかゆみ、赤みなどのアレルギー反応を診ます。

特に花粉皮膚炎と呼ばれる症状が近年増えており、顔や首など露出部位に発疹が出やすいのが特徴です。

皮膚科では、抗アレルギー薬の内服やステロイド外用薬、保湿剤などを用いてかゆみや炎症を抑えます。

また、保湿を中心としたスキンケアの指導も受けられるため、花粉による乾燥や肌荒れが気になる方に向いています。

顔全体に赤みやかゆみが広がる場合、皮膚炎なのか他の原因による発疹なのかを見極めるためにも、皮膚科の受診が安心です。

アレルギー科の診療範囲

アレルギー科では、花粉症を含む多様なアレルギー疾患を全身的な視点から診療します。

対象は鼻、目、皮膚、呼吸器、消化器など多岐にわたり、特定の部位に限らない症状を抱える人や、複数の花粉・アレルゲンに反応してしまう人に適しています。

検査としては血液検査や皮膚テストでアレルゲンを特定し、症状の重さに応じて薬物療法や舌下免疫療法を行います。

重度の花粉症や、鼻・目・皮膚など複数の部位に症状がある場合には、アレルギー専門医による統合的治療を検討しましょう。

小児科の診療範囲

子どもの花粉症は、近年増加傾向にあります。

小児科では、発達段階に合わせたアレルギー治療を行い、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状を総合的にケアします。

薬の用量や種類は年齢や体重によって細かく調整されるため、自己判断で市販薬を使わず、小児科医の診察を受けるようにしましょう。

また、子どもは自分で症状を正確に伝えられないケースも多く、親が見逃しがちな集中力の低下や睡眠の質の悪化も診断の重要な手がかりになります。

学校生活に支障が出るほどの症状がある場合や、食物アレルギー・アトピー性皮膚炎を併発している場合は、小児科の受診を検討しましょう。

症状別の診療科の選び方

症状別の診療科の選び方

花粉症は、人によって現れる症状の部位や重症度が異なります。

そのため、どの診療科を選ぶべきかは症状で判断するのが最も分かりやすい方法です。

ここでは、症状別に診療科の選び方を解説します。

鼻水やくしゃみ、鼻詰まりが中心なら耳鼻科

鼻を中心とする花粉症の症状には、第一選択として耳鼻科が適しています。

耳鼻科では、鼻腔の状態を内視鏡などで確認し、アレルギー性鼻炎の診断を行います。

代表的な治療は、抗ヒスタミン薬やロイコトリエン拮抗薬の内服、点鼻薬による局所治療です。

また、鼻づまりが強く睡眠の質が低下している人では、副腎皮質ステロイド点鼻薬を使って炎症を抑えるケースもあります。

近年では、アレルギーの原因そのものに働きかける舌下免疫療法が行える耳鼻科も増えています。

スギ・ダニなどのアレルゲンを少量ずつ体に慣らす方法で、体質改善を目指す人に向いている治療法です。

目のかゆみや充血、涙目がひどいなら眼科

花粉症による目の症状がひどい場合、眼科の受診が適しています。

眼科では、顕微鏡を使って結膜や瞼の裏側を確認し、炎症の程度や他の目の病気との違いを見極めて治療を行います。

基本的な治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー点眼薬の使用です。

症状が強い場合は、眼科でしか処方できないステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬を用いることもあります。

さらに、花粉が目に入らないようにする花粉対策用眼鏡の提案や、コンタクトレンズ使用者への装用指導など、生活面でのアドバイスも受けられます。

肌荒れやかゆみ、湿疹があるなら皮膚科

花粉症のシーズンになると、顔や首に赤みやかゆみが出る人がいます。

これは花粉皮膚炎と呼ばれるもので、皮膚科の診療範囲です。

皮膚に花粉が付着することで炎症が起こり、アトピー性皮膚炎と似た症状が出る場合もあります。

皮膚科では症状に応じて、抗アレルギー薬やステロイド外用薬、保湿剤などを処方します。

また、スキンケアや洗顔方法、衣類の素材選びなどの生活指導も受けられるため、肌トラブルを繰り返す人には専門的な治療が欠かせません。

特に女性や敏感肌の方は、早めに皮膚科の受診をおすすめします。

複数の症状や、症状が強ければアレルギー科

鼻・目・喉・皮膚など、全身にわたって複数のアレルギー症状が出ている場合は、アレルギー科の受診を検討しましょう。

アレルギー科は、鼻・目・皮膚など、複数の部位にわたるアレルギー反応を総合的に診断・治療できる専門科です。

血液検査や皮膚テストで原因となるアレルゲンを特定し、的確な治療計画を立ててもらえます。

強い症状に対して抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬、点鼻薬、点眼薬を組み合わせた治療を受けられます。

かかりつけのクリニックで一旦治療を受けたい場合は内科や小児科

症状が気になり、一時的に治療を受けたい場合はかかりつけのクリニックを受診しましょう。

普段から通院するクリニックであれば、体の状態も知っているため、スムーズに治療を受けられるでしょう。

また、15歳以下の子どもの場合は、年齢や体質に合わせた治療が必要なため、小児科の受診が安心です。

小児科では、服用できる薬剤の種類や量を慎重に調整してくれるため、副作用の少ない方法で花粉症を改善できます。

症状に応じた診療科を選ぶメリット

症状に応じた診療科を選ぶメリット

症状に応じた診療科選びは、症状を改善させるためにもとても重要です。

ここでは、症状に応じた診療科を選ぶメリットを解説します。

症状に合った専門的な治療を受けられる

症状に合った診療科を選べば、専門医がその部位に特化した検査と治療を提供してくれます。

例えば、鼻水や鼻づまりが主なら耳鼻科で鼻内視鏡検査を行い、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬を処方します。

一方、目のかゆみが強い場合は眼科でスリットランプを使い、アレルギー性結膜炎を診断し、抗アレルギー点眼薬を処方します。

このように、各診療科の専門機器で正確な診断をできるのが、症状に応じた診療科を選ぶメリットです。

耳鼻科なら鼻のレーザー治療を受けられる

耳鼻科では、花粉症による鼻づまりが強い場合に、レーザー治療を受けられます。

鼻腔内の下鼻甲介と呼ばれる粘膜部分に医療用レーザー光を照射し、熱で粘膜を縮小させるものです。

腫れた粘膜が引き締まることで鼻の通り道が広がり、鼻づまりの改善を期待できます。

レーザー治療は、眠気などの薬の副作用を気にせず、生活の質を向上させられる点がメリットの一つです。

例えば、仕事で薬を避けたいドライバーにも向いている治療法といえるでしょう。

眼科ならステロイド点眼薬の処方を受けられる

花粉症で目のかゆみや充血、涙目が強い場合は、眼科でしか受けられない治療があります。

代表的なものが、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬の処方です。

これらは市販薬では扱われていない医療用医薬品で、強い炎症を抑える効果を期待できます。

ただし、ステロイド点眼薬は長期間の使用によって眼圧上昇や白内障のリスクがあるため、眼科医による定期的なチェックが欠かせません。

眼科であれば、顕微鏡検査や眼圧測定を行いながら安全に治療を進められます。

花粉症以外の病気を見分けられる

適切な診療科選びは、専門的な検査や治療を受けられるだけでなく、花粉症以外の可能性のある疾患も早期に見つけられます。

例えば、くしゃみや鼻水が長く続く場合、慢性副鼻腔炎や血管運動性鼻炎などの可能性もあります。

耳鼻科では、鼻の内部構造を精密に検査できるため、そうした病気を区別できます。

また、目のかゆみや充血が感染性結膜炎やドライアイによるものの場合もあり、これを見分けるには眼科での専門的な診察が必要です。

花粉症で病院を受診する際によくある質問

花粉症で病院を受診する際によくある質問

ここでは、花粉症で病院を受診する際によくある質問に回答します。

Q.耳鼻科と眼科どっちを受診するといい?

A.花粉症で、耳鼻科と眼科のどっちを受診すべきかは、症状が出ている部位によって異なります。

例えば、鼻水やくしゃみ、鼻づまりが中心であれば耳鼻科を、目のかゆみや充血がつらい場合は眼科を受診しましょう。

また、鼻と目の両方がつらい場合は、まず耳鼻科を受診し、必要に応じて眼科にも受診するとよいでしょう。

Q.目がかゆい場合は何科がいい?

A.目がかゆい、充血して涙が止まらないといった症状は、眼科の受診が基本です。

花粉症によるアレルギー性結膜炎が典型例で、眼科では結膜や角膜の炎症の有無を詳しく確認します。

なかには、感染性結膜炎(いわゆる「ものもらい」「はやり目」など)と見分けにくいケースもあり、自己判断で点眼薬を使うのは危険です。

眼科では、抗アレルギー点眼薬、必要に応じてステロイド点眼薬を正しく処方し、安全に症状を抑えられます。

Q.複数の症状があるときは?

A.鼻・目・皮膚にまたがるような複合的な症状が出ている場合は、アレルギー科の受診をおすすめします。

アレルギー科では、血液検査や皮膚テストで原因を特定し、全身の状態をもとに治療方針を立ててくれます。

ただし、アレルギー科が近くにない場合や、どの科に行くべきか迷う場合は、まず耳鼻科を受診して相談しましょう。

鼻水や発熱などの症状が花粉症ではなく別の病気(かぜ、副鼻腔炎、感染症など)の可能性もあるため、自己判断ではなく医師の診断を受けると安全です。

まとめ

花粉症は、症状の出る部位によって受診すべき診療科が異なります。

例えば、鼻水やくしゃみ、鼻づまりが中心なら耳鼻科、目のかゆみや充血なら眼科が基本的な選択です。

耳鼻科と眼科のどっちを受診すべきか迷っている場合は、まず発症する症状の部位を確かめましょう。

適切な診療科選びは、より専門的で的確な治療を受けられるのがメリットです。

また、耳鼻科や眼科では、舌下免疫療法やステロイド点眼薬など、専門医でしか扱えない治療法が利用できる場合もあります。

自己判断で市販薬に頼りすぎず、症状がつらいときや長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

東西線葛西駅中央口から徒歩約6分にある『はら耳鼻咽喉科』では、一般的な内服薬に加えて、鼻スプレー、ヒスタグロビン注射やレーザー治療など、患者さまの症状に合わせた治療法をご提案いたします。

一般耳鼻咽喉科にあわせてアレルギー科も併設しているため、より専門的な診断が可能です。

複数の症状があり、耳鼻科と眼科のどっちを受診すべきかお悩みの方は、ご相談ください。

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