• 9月 17, 2026

喉の痛みは耳鼻科と内科どっちに行くべき?症状別に見る受診先の選び方

喉の痛みがつらいとき、耳鼻科と内科のどっちを受診すべきかは、よくある悩みです。

「家から近いから」といった理由で診療科を選ぶのではなく、症状の種類や喉以外の不調を基準として判断しましょう。

適切な診療科の選択は、症状の根本的な原因の特定とともに、早期回復にもつながります。

この記事では、喉の痛みがあるときに耳鼻科と内科どっちを受診すべきか、症状別に解説します。

喉の痛みがあるときは耳鼻科と内科どちらがいい?

喉の痛みがあるときは耳鼻科と内科どちらがいい?

喉の痛みがあるときに受診すべき診療科は、症状の出方や喉以外の不調があるかによって判断するのがポイントです。

例えば、喉の痛みがある場合、緊急性の高い喉の痛みの病気を見逃さないため、原則的に喉の専門家である耳鼻科の受診が勧められます。

一方、息苦しさを伴う咳が出ていたり、呼吸音が気になる場合は内科を受診するとよいでしょう。

こうした症状は気管支炎など、呼吸器全体の疾患が関係している可能性があるためです。

ただし、もし判断に迷った場合は、まず耳鼻科の受診を推奨します。

症状によっては内科では診断が難しいケースもあり、診断が遅れると重症化してしまうリスクもあります。

まずは知っておきたい耳鼻科と内科の診察範囲

まずは知っておきたい耳鼻科と内科の診察範囲

喉の痛みがあるときに受診する診療科を選ぶには、まず耳鼻科と内科の診察範囲の違いを理解しておきましょう。

どちらも喉の症状を診てもらえますが、得意とする分野や診断方法が異なります。

症状の出方や併発する不調によって、どちらを受診するかを選ぶと、より正確な診断につながるでしょう。

ここでは、耳鼻科と内科の診察範囲を解説します。

耳鼻科の診察範囲

耳鼻科は、耳、鼻、喉の構造や粘膜の異常、炎症、腫れなどを専門的に扱う診療科です。

喉を含む耳・鼻・喉の疾患を専門とする診療科であるため、喉の痛みや扁桃腺の腫れ、声のかすれなどの症状が中心の場合、受診が推奨されます。

また、耳鼻科ではファイバースコープを用いて、声帯や喉の奥の状態を直接観察でき、腫れや炎症の位置を正確に特定できます。

さらに、鼻や耳の症状を伴っている場合も同時に診察可能です。

例えば、副鼻腔炎や中耳炎などが原因で喉に痛みが出ているケースでは、一度の受診で原因の特定と治療の方針を立てられるのがメリットです。

内科の診察範囲

内科では喉の痛みを含む呼吸器系の症状や全身症状を診察します。

気管支炎、肺炎などの呼吸器感染症や、生活習慣病による免疫低下から来る体調不良にも対応しています。

喉の痛みが単独ではなく、息苦しさを伴う咳や呼吸音が気になる場合、胸の痛みを伴う場合は、呼吸器系の疾患の可能性が高く、内科の領域に含まれます。

また、必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行い、全体の状態を確認できるのも内科の強みです。

症状が全身的に広がっている、もしくは喉の痛み以外にもつらい症状があるときには、内科を受診すると安心です。

喉の痛みが続く場合に考えられる主な原因

喉の痛みが続く場合に考えられる主な原因

喉の痛みが続く場合、単なる風邪ではなく、何らかの感染症や炎症が起きている可能性があります。

代表的な喉の痛みの原因は、以下の通りです。

  • 急性扁桃炎
  • 急性咽頭炎
  • 急性上気道炎
  • アデノウイルス・ヘルペスウイルス・EBウイルスなどによる咽頭炎
  • 外傷や異物

それぞれ原因や特徴が異なるため、適切な診療科の選択が必要です。

自己判断で放置すると悪化したり、慢性化する可能性があるため、症状が長引くときは早めに医療機関を受診するようにしましょう。

急性扁桃炎

急性扁桃炎は、主に扁桃腺に細菌やウイルスが感染して起こる炎症です。

高熱や強い喉の痛み、飲み込みづらさが特徴で、悪化すると膿が溜まり、扁桃周囲膿瘍を引き起こすケースもあります。

原因菌はさまざまですが、溶連菌には特に注意が必要です。

一般的に子どもや若い世代に多いですが、大人でも疲労や免疫力の低下によって発症する場合があります。

重症化すると、急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症のリスクがあるため、自己判断で鎮痛剤だけで済ませるのは危険です。

喉の痛みとともに、発熱、イチゴ舌などの症状がある場合は、早めに受診しましょう。

急性咽頭炎

急性咽頭炎は、喉の奥の粘膜に炎症が起こる病気です。

主な原因はウイルス感染で、一般的な風邪の一症状として現れますが、空気の乾燥や声の使いすぎ、喫煙なども発症のきっかけになります。

主な症状は、喉の強い痛みやイガイガ感、飲み込みにくさ、発熱などです。

多くは自然に回復しますが、細菌が関与している場合は抗生物質が必要になる可能性があります。

症状が一週間以上続く場合や、痛みが強くなるときは耳鼻科や内科を受診するとよいでしょう。

急性上気道炎

急性上気道炎は、鼻から喉、気管支にかけての上気道全体に炎症が起こる状態です。

いわゆる風邪と呼ばれる症状の多くは、この急性上気道炎に分類されます。

原因はウイルス感染が大半で、喉の痛みとともに鼻水、鼻づまり、咳、発熱などを伴うのが特徴です。

感染が広がると気管支炎や肺炎を合併する場合もあるため、症状が長引いたり悪化したりする際には注意が必要です。

アデノウイルス・ヘルペスウイルス・EBウイルスなどによる咽頭炎

アデノウイルス・ヘルペスウイルス・EBウイルスなどによる咽頭炎では、口の中や喉の奥に小さな水ぶくれやただれができ、強い痛みを引き起こすことがあります。

アデノウイルスによる咽頭炎は、夏風邪のプール熱・咽頭結膜熱となり、目にも症状が出ることがあり、出席停止となることもある感染症です。

また、ヘルペスウイルスによる咽頭炎は一般的な口唇ヘルペスとは異なり、ヘルペス咽頭炎と呼ばれることもあります。

抗ウィルス薬を使用する事もあります。

EBウイルスは、初感染時に伝染性単核球症という喉の痛み・発熱等の症状と肝臓の障害などを起こします。

喉の専門医である耳鼻科医であれば、喉の見た目でこれらの疾患を疑うことができる場合があります。

これらのウィルス感染症は、免疫力が低下しているときに出やすいため、十分な睡眠や栄養摂取を意識しましょう。

外傷や異物

喉の痛みは、感染症以外に外傷や異物が原因のケースもあります。

例えば、魚の骨や固い食べ物が喉に刺さったり、熱いものを飲んで粘膜をやけどしたりした場合です。

また、強い咳や声の出しすぎによって喉の粘膜を傷つけることもあります。

特に異物が喉に残っていると、感染や腫れを引き起こすおそれがあるため、無理に取ろうとせず、耳鼻科で診察してもらいましょう。

数日たっても痛みが引かない場合は、放置せずに専門医の診察を受けてください。

喉の痛みはまず耳鼻科の診察を受けましょう

喉の痛みはまず耳鼻科の診察を受けましょう

喉の痛みがあるとき、咳や発熱といった全身症状がなく、局所的な違和感や痛みだけが続くケースでは、耳鼻科を受診するのが適しています。

特に以下のような症状の場合は、耳鼻科での診察が有効です。

  • 咳がなく喉の痛みだけの場合
  • 痰の出る咳が続く場合
  • 身体のだるさがある場合
  • 声が枯れて声帯部の診察をしてほしい場合
  • 物理的な外傷で喉の痛みがある場合
  • 副鼻腔炎や中耳炎などの合併症が気になる場合
  • 鼻をかむのが苦手な子どもの場合

これらの症状がある場合は、耳鼻科での診察を検討しましょう。

咳がなく喉の痛みだけの場合

咳や痰がなく、喉の痛みだけが目立つ場合は、単なる風邪というよりも咽頭や扁桃腺の局所的な炎症の可能性があります。

このような症状は、耳鼻科で詳しく診察してもらうとよいでしょう。

耳鼻科では喉の粘膜をファイバースコープで確認できるため、炎症の範囲や腫れの程度を正確に把握できます。

ウイルス性や細菌性の感染のほか、アレルギーや刺激物(タバコ、空気の乾燥など)が原因の場合もあります。

内科では、見逃されやすい小さな炎症や、声帯の異変を早期に発見できる可能性があります。

痰の出る咳が続く場合

痰の絡む咳が長引くときは、細菌感染や気管支炎、慢性気道炎などが原因の可能性があります。

単なる風邪とは異なり、気道に炎症が残っていると痰が切れず、夜間や朝方に症状が強くなる傾向があります。

特に黄色や緑色など濃い色の痰が出る場合は、細菌性感染が疑われます。

耳鼻科では痰の性状や喉の状態を確認し、細菌の有無を調べることも可能です。

咳止めや去痰薬の処方だけでなく、原因菌に合わせた抗生物質の投与など、適切な治療を受けられるのも耳鼻科の特徴です。

身体のだるさがある場合

喉の痛みに加えて、身体のだるさ、食欲不振、発熱といった不調があるときは、耳鼻科が対応できる疾患が背景にある可能性が高いです。

ウイルス感染による体力の低下や、インフルエンザ、発熱性疾患などでは、喉の痛みが初期症状として現れることも珍しくありません。

耳鼻科では、喉の状態をチェックしながら炎症や感染の広がりを確認し、必要に応じて抗ウイルス薬や解熱鎮痛薬を処方してくれます。

声が枯れて声帯部の診察をしてほしい場合

声が出にくい、かすれる、長時間話すと喉が痛くなるなどの症状は、声帯に何らかのトラブルが生じているサインかもしれません。

声帯の炎症やポリープ、結節などが原因である場合は、耳鼻科での診察が有効です。

耳鼻科ではファイバースコープを用いて声帯の動きや形を直接観察できるため、声の異常を正確に診断できます。

物理的な外傷で喉の痛みがある場合

魚の骨が刺さった、熱い飲み物で喉をやけどした、食べ物を飲み込んでから痛みが続くといったときは、喉の粘膜に外傷があるかもしれません。

こうした物理的な原因による痛みは、耳鼻科での診察が有効です。

自分で無理に取り除こうとすると粘膜を傷つけて炎症や感染を起こすおそれがあるため、医師の手で安全に処置してもらうとよいでしょう。

耳鼻科では、ファイバースコープを使用して異物の位置を確認し、専用の器具で除去します。

また、損傷部位に応じた抗炎症薬や抗菌薬の処方も可能です。

副鼻腔炎や中耳炎などの合併症が気になる場合

喉の痛みと同時に、鼻づまり、鼻汁、耳の違和感などがある場合は、耳鼻科での受診が適しています。

これらの症状は、副鼻腔炎や中耳炎などが原因で喉に炎症が及んでいるケースが多いからです。

鼻・耳・喉は互いにつながっており、どれか一つに異常があると他の部位にも影響が出るケースもあります。

鼻をかむのが苦手な子どもの場合

小さな子どもは鼻を上手にかめず、鼻水が喉に流れて痛みや咳を引き起こすことがあります。

このような場合も耳鼻科の受診が適しています。

耳鼻科では吸引器を用いて鼻水を除去し、耳や喉に炎症が広がっていないか詳しく調べてもらえます。

家庭でのケアだけでは難しいと感じたときは、耳鼻科で専門的な処置を受けると安心です。

内科で診てもらうべき喉の痛み

内科で診てもらうべき喉の痛み

喉の痛みと同時に、以下のような呼吸器に関係する症状が出ている場合は、内科の受診が適しています。

  • 息苦しさを伴う咳が出ている場合
  • 呼吸音が気になる場合
  • 胸の痛みを伴う場合

これらに該当する喉の痛みがあれば、内科での診察を検討しましょう。

息苦しさを伴う咳が出ている場合

咳が強く出て息苦しさを感じるときは、耳鼻科よりも内科(特に呼吸器内科)で診てもらいましょう。

喉の炎症だけでなく、気道全体の腫れや気管支炎、肺炎などの可能性があります。

内科では聴診器で呼吸音を確認し、必要に応じて画像検査や酸素濃度の測定を行います。

初期症状の段階での受診によって、肺炎や気道閉塞といった合併症を防げるでしょう。

呼吸音が気になる場合

呼吸をしていると「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音がする場合は、気道が狭くなっているサインかもしれません。

これは、喘息や気管支炎、あるいはアレルギー反応による気道の炎症が原因のケースもあります。

こうした症状は内科の診察範囲であり、早期受診で悪化を防げます。

一方、耳鼻科では気管支や肺までの診察は難しいため、呼吸音に違和感を感じた場合は内科を受診しましょう。

胸の痛みを伴う場合

喉の痛みに加えて胸の痛みがある場合は、気管支炎や肺炎など胸部の臓器に炎症が広がっている可能性があります。

特に咳や発熱を伴い、「息を吸うと胸が痛い」「咳をすると胸の奥がズキズキする」といった症状があるときは、呼吸器系の疾患が疑われるため、耳鼻科ではなく内科(特に呼吸器内科)を受診しましょう。

また、胸の中央が締めつけられるような強い痛み、冷や汗、吐き気、強い息切れを伴う場合は、心筋梗塞や狭心症など心臓の病気が隠れているケースもあります。

痛みが軽くても、繰り返し胸が痛む、動くと胸が苦しい、喉の痛みとともに胸の違和感が続くといった場合は、早めに内科を受診してください。

まとめ

喉の痛みがあるときは、まず喉の専門家でもある耳鼻科への受診が推奨されます。

内科では治らない・分からないケースがあり、診断が遅れると重症化してしまう場合があります。

咳はほとんどないのに喉の局所的な痛みが強い、扁桃腺が腫れている、声が枯れているといった症状が目立つ場合は、耳鼻科での詳しい検査が向いています。

ただし、息苦しさを伴う咳や胸の痛み、呼吸音が気になる場合は内科を受診するとよいでしょう。

一方で、どちらに行くべきか判断がつかない場合は、まず耳鼻科を受診し、必要に応じて内科を受診する流れでも問題ありません。

自己判断で長く様子を見すぎると、炎症が悪化したり重い病気が隠れていたりする可能性もあります。

喉の痛みが続く、日常生活に支障が出ていると感じたときは、早めに医療機関を受診し、適切な診療科で治療を受けることが悪化の防止にもつながります。

東西線葛西駅中央口から徒歩約6分にある『はら耳鼻咽喉科』では、耳・鼻・喉における病気や症状を診察し、患者さま一人ひとりに合わせた治療を提案いたします。

また、必要に応じてファイバースコープを用いた検査を行い、副鼻腔炎や咽頭腫瘍などの疾患を見逃さないように診察します。

また症状が強い方には、当日結果の出る血液検査に加えて、点滴治療も土日含めて行っております。

また、必要がある方には内科専門医の御紹介や、入院が必要な方には強く連携している病院を迅速にご紹介する体制を整えておりますので、ご安心して御相談ください。

喉の痛みが強く、受診する診療科でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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